当社の「がん遺伝子検査」は、正常細胞の「がん化」に関与する遺伝子の状態を調べ、画像診断では発見不可能な微細ながんの存在リスクを評価するものです。
がん細胞は、さまざまな生活要因習慣、環境により正常細胞の遺伝子が複数傷つくことで発生します。多くの場合がん細胞は、下図のプロセスで発生し、増殖していきます。
がん細胞とは、数個~10個程度の遺伝子の多重変異により、
をもった細胞といえます。
このように、がん細胞の発生・増殖には、遺伝子の傷、活性化、不活性化などが深く関わっており、このため、これらの状況を調べるがん遺伝子検査が有効と考えられています。
画像診断、内視鏡検査等では確認できない微細ながん(5mm以下)でも、がん細胞から血液に遊離されるDNA、RNA等を解析し、分子、細胞レベルの微細ながんの存在リスクを評価します。 これにより、“超“早期がんリスク評価、早期治療、治癒率向上を目指します。
微細ながんの存在リスク、遺伝子変異による発がんリスクの評価等を継続的に行い、個々人の体質、生活習慣にあった最適な予防管理指導を実現します。これにより、がん予防の効果確認、発症抑制、早期発見を目指します。
がん治療後のがん再発リスクを評価します。がん治療後、定期的な遺伝子検査により、「がんが再発にむかって進行しているのか、改善されつつあるのか」をリスク評価し、個々人の状態にあった再発防止指導に有用な情報を提供します。
なお、当検査は画像診断をはじめとする従来の臨床検査を補完することを目的とするものです。検査結果に関しては担当医師が総合的に判断した上で確定診断しますので、検査結果をご自身で独自に判断されずに必ず担当医師の指示に従ってください。
FreeDNA濃度とは、血中に含まれるDNA濃度を測定します。濃度が高いと、がんあるいは何らかの異常(炎症性疾患など)を反映していると考えられます。
がんを増殖させる遺伝子の活性度合いを調べます。さまざまながんにかかわる47の遺伝子(RNA)を解析し、がんリスク評価に反映します。
がん抑制遺伝子の壊れ具合を調べます。異常があると正常細胞ががん化しやすくなったり、がん細胞を抑制できなくなったりします。
FreeDNA濃度と遺伝子発現解析の結果およびその他の患者様のデータを当社独自の評価アルゴニズムを用いてがんリスクの数値化を行います。
FreeDNA | 遺伝子発現解析 | 突然変異 メチル化解析 | がんリスク評価 | |
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総合検査コース | ○ | ○ | ○ | ○ |
リスク評価コース | ○ | ○ | ○ |
がんリスク評価とは?
多数のがん関連遺伝子の活性状態などを調べ、現在のからだのかんリスクを総合的に評価するものです。リスク段階が高くなるほど、がん患者が含まれる割合が増えます。
この検査を受診すれば、一般の画像診断などによる「がん健診」は受診する必要はないの?
そうではありません。がん遺伝子検査は、一般の画像診断などによる「がん健診」では判断不可能な”超早期のがんリスク”を評価し、がん予防に有用な情報を補完的に得るものであり、定期的な一般の「がん健診」と合わせて受診することにより、「がんの早期発見、がんリスク段階での予防」を目指すものです。
この検査で、”リスクあり”と判断された場合はどうしたらよい?
主治医に相談してください。画像診断などの結果とあわせ、予防、経過観察、治療計画などについて主治医の指導を仰ぎましょう。
画像診断などによる検診とあわせて受診することで何が得られるの?
双方の検査結果に異常がなければ「がんに対するより深い安心感」、がん遺伝子検査のみに異常があれば「予防する機会」、画像診断などによるがん健診で異常があれば「早期発見・早期治療の機会」が得られます。